DBMSとは「data base management system」の略でデータベースを学習する上で中心となる用語と捉えることができます。
直訳すると「データベース管理システム」となりますが、専門的なところに一歩踏み込んでデータベースを知るとには、DBMSを知ることががデータベースを知ることに繋がると考えても良いでしょう。
データベースの管理運用の機能を持つDBMS
DBMSは主にサーバー上で動作し利用者が作成したデータベースへのアクセスや読み書きを管理(権限に応じて制御)する役割を持つシステムです。
DBMSの使われ方としては、管理権限をもつ特定のユーザーがデータベースの枠組みを作成し、場合によって基本データの入力まで行います。
完成したデータベースには、読み書きに対して一定の権限しか持たない一般ユーザーがアクセスしデータの参照や権限内で情報(データ)の更新や追加などを行う形で利用します。
データベースの運用が開始されてからも、管理権限をもったユーザーはデータベースが適正に運用されているか、エラーや必要な改善点がないかをチェックし保守を行います。
これらの一連の作業やデータベースによる情報提供は、私たちが携帯端末などのアプリケーションを通じて利用しているサービスで日常的に行われているもので、ユーザーはアプリの操作だけに集中すれば必要なサービスを受けることが出来るようになっています。
RDBMSとは
DBMSと同様に広く使われる用語にRDBMSがありますが、こちらは「リレーショナル データベース マネジメント システム」の略で、DBMSにリレーショナル(連結)の機能を持たせたもので、一般知られるDBMSであるMySQLやMariaDB、PostgreSQLもRDBMSにあたります。
サーバー上での役割
DBMSはネットワークに置かれるサーバー機能の一つとして用いられるケースが多く、もちろんDBMS(RDBMS)を主とした目的に構築されるデータベース専用サーバーというものも存在します。
私たちが多く接するWebサービスが稼働しているWebサーバーでも広くDBMSが導入されています。
ブログ運営などでWebサーバーを契約すればよく分かるりますが、サーバー会社が一般向けに設けるプランの中には、MySQLやMariaDBが最初からインストールされた状態で提供されるのが珍しくありません。
また、こうしたWebサーバーではDBMSには管理権限でのアクセスが出来ない状態なので、学習目的にデータベースサーバーだけを使いたい場合には向かないことになります。
IT技術者が扱うデータベース
このように、IT技術者が携わるWeb関連の実務においてもデータベースと言えば主にDBMSのことを指すことになります。
一方、昨今ではExcelなどの表計算ソフトで作成したデータファイルがデータベースと呼ばれたり、それが一般的にも違和感なく通じるようになっていますが、DBMSはこれらとは明らかに区別されるものと言えるでしょう。
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