LotusApproachはWindows95-98が主流OSだった頃ロータス123で有名だったLotus社が開発販売していたデータベースソフトウェアです。
当時は、まだパソコン自体が普及し始めということもあり市販ソフトとしては注目を浴びるものではありませんでした。
20年前のソフトウェア
今、手元にあるロータスApproachは「LotusSuperOffice2001」という統合ソフトに付属していたもので2000年前後に購入したものです。
もう約20年以上前のソフトウェアということになります。
LotusSuperOffice2001はLotus社オフィスアプリケーションソフトで、ワープロ、表計算、スケジュールなどのアプリケーションと一緒にデータベースを扱うアプローチも含まれていたという内容でした。
中でも、表計算を扱う「Lotus123(ロータス123)」はMS-DOS時代に人気があったソフトウェアで、ワープロはジャストシステムの一太郎、表計算はロータスの123という組み合わせで使用されるケースも多かったのではと思います。
私の周りでは、MicrosoftのWord、Excelは少数派というか存在自体も知らず、Microsoftと言えばOSとコンパイラくらいなイメージでした。
そしてApproach単体での認知度は、そのWord、Excel以下だったことは確かでしょう。
Accessより初心者向け
そんなソフトウェアとしてはマイナーな存在だったApproachを使い始めたきっかけは、コンビニで安価に購入できたLotusSuperOffice2001にバンドルされていたことからでした。
Lotus123はしっているけどデータベースソフトのアプローチってのは何なのだろう?となったわけです。
データベースソフトウェアといえば、データベースを処理するためのアプリケーションなわけで、いかにもコンピューターのソフトとしては玄人っぽい何かを期待してしまいました。
いざ、興味を持ってフィールドやテーブルなどの作成、設定などをしていくとデータベースの基礎が自然につかめてきます。
使い始めて分かってきたのは、データの抽出という意味ではExcelなどより優れていて抽出結果をユーザーが利用しやすい形式に表示が可能であるということでした。
おそらく、一般に市場に出回った数からすればこのバージョン(LotusSuperOffice2001以降最新版を見かけなかった)が最終ではないかと思いますが、当時のApproachにはマクロの記録といった記録も搭載されており、マウス操作のみで簡単なマクロの記述(記録)が可能でした。
たしか、SQLにも対応しODBC接続も可能ではなかったかと記憶しています。
このApproachによりデータベースに興味を持ち、Accessに手を出しましたが全く持って難解すぎたのは私にとっても例外ではありませんでした。
Accessの場合データの検索し印刷するまでの基本機能でさえ、Approachに追いつくのに自分でマクロを記述(VBAから理解する?)する必要があるようです。
Windows10で動作可能?
このLotusApproachを職場でタスク管理のような使い方を10年ほどしましたが、Windows2000、WindowsXPでは安定して動作、Winodws7でも何回か途中で落ちたことがありましたが、それで使用を止めるほどの不便さも感じることなくWindows10の時代へ突入。
WindowsOSを数世代にわたって乗り越え、Windows10でも致命的な不具合がないというのが私個人の感想ではあります。
しかし、度々訪れるWindowsアップデートによりいつ起動しない日が来るのか分からない不安からいつしか起動させる回数も減り今はリブレオフィスの「Base」へ移行を進めています。
Approachというデータベースアプリケーションは、複雑なデータベースの知識を必要とせずにユーザーのデータ処理を手助けしてくれる存在であったと考えています。
導入しやすいからといって、フリーのカード型データベースほどの簡易さも感じられず姿を消してしまったのが勿体ないほどです。
Lotusは何故「123」が順調な内にApproachをもっと売り込んでくれなかったのでしょう。
データを容易く整理するという目的では圧倒的に表計算のExcelより優れていると言えば言い過ぎなのでしょうか。
できれば今の時代に思い出したようにApproachの新しいバージョンを出してほしいと熱望しています。
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