このサイトの一番の目的は、一般的なパーソナルコンピュータからサーバーのSQLデータベースへ接続しデータベースの閲覧と基本操作を行うことです。
個人の知識でこの操作が可能であることは、ビジネスや社会生活に役立つスキルであると考えますが、いかんせん技術的センスを強く要求される分野のせいか、あまり目を向けられないジャンルの知識とも言えるようです。
LibreOffice_Baseを選ぶ理由
今回はパソコン側での環境整備を内容にした記事にになりますが、WindowsマシンなどのクライアントPCからサーバーのSQLデータベースへの接続を検証するアプリケーションにLibreOfficeのBaseを選定しました。
Baseを選んだ理由は、無料であることと、WindowsとLinuxのどちらのPCにもインストールが可能だということです。
MSのAccessに比べ参考書籍が極端に少ないなど初心者にはハードルが高く感じますが、費用面での導入のしやすさという意味では外せない候補です。
MicrosoftのAccessなどはOfficeごとプロフェッショナルで導入するとなると数万円の支出です。
これは、気軽にデータベースを学べる環境とはあまり言えないことでしょう。
LibreOfficeのインストール
WindowsPCへLibreOfficeをインストールする方法は簡単です。
LibreOfficeのサイトへ行き、アプリケーションをダウンロードしインストールを実行します。
アプリケーションのインストール
ダウンロードサイト:LibreOffice – オフィススイートのルネサンス
32bitと64bitの両バージョンが存在しますが、自分のパソコン環境しだいでどちらを選んでも問題ありません。
当サイトのように32bitOSしか動作しない端末では32bitのLibreOfficeしかインストールできません。
LibreOfficeには、上級者用の最新版と一般向けの動作安定版があるようです。
特別な理由がなければ安定版を利用した方がよいでしょう。
Javaソフトウェアのダウンロード
無事Officeアプリケーションのインストールが済んだLibreOfficeですが、Windows環境でBaseを利用するにはJRE(Java Runtime Environment)のインストールも必要です。
こちらも、JAVAのサイトから最新版をダウンロードしインストールします。
このJavaソフトウェアは様々な呼び名があるようです。
インストール中の画面ではオラクルのロゴが表示されます。
ちなみに、MS_AccessではJavaのインストールは必要ありません。LibreOfficeでもWriterやCalcでもJavaは不必要でBaseを実行するときに限りインストールを求められるようになっています。
JDBCドライバを準備する
データベースソフトウェアのLibreOfficeBaseをインストールすればローカル環境でデータベースファイルを作成し利用すること可能ですが、BaseからSQLサーバーのデータベースへアクセスするためにはドライバを使用してアクセスしなければなりません。
実際にアプリケーションを起動する前に必要なドライバをダウンロードし準備をしておきます。
MySQLのJDBCドライバ:MySQL :: Download Connector/J
今回ダウンロードしたのはMySQLの「Connector/J 5.1.47」。
JDBCドライバは最新のものを使用すればよいわけではなく、データベースのバージョンの合うコネクターを使用しなければならないようです。
※MariaDBのサイトからもJDBCコネクターのダウンロードが可能ですが、今回はMySQLのものを用意しました。
ドライバのダウンロードが済んだら解凍後にクライアントPCの任意の場所へ保存しておきます。
LibreOfficeはサーバーでも利用可能
サーバー用途で調達したCentOSマシンでもオフィスソフトとしてLibreOfficeを利用できます。CentOSなどLinux環境ではBaseが標準インストールの対象になっていないことがあるので、Baceを使うにはコマンドを実行しBaceが使えるようパッケージを補足する必要があるようです(CentOS6.9環境)。
クライアントPCの準備が整えば接続可能
こうして、サーバーへ接続可能なクライアントPCでアプリケーション環境が整えば、いよいよデータベースへの接続と操作が可能です。
当サイトではこのように意識的にアプリケーションソフトを使い、SQLサーバー(MariaDB)への接続と操作を意識的に行いますが、SQLサーバーは私たちにとって以外に身近な存在であるのも事実です。
ネットショッピングでの買い物かごや、検索エンジンの利用などはネットワークの接続先でDBMSが動いています。
一般人のブログでさえWordPressというCMSではSQLのシステムを用いて動的なページを閲覧者へ提供してるものがあります。
ここまでの環境整備で自ら意識してデータベースシステムに触れる環境を得た訳ですが、これらを体験することでデータベースをより身近に便利にに感じることができることでしょう。
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